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  新時代編(全3話)

第10話 MacOS8-9とMacOSXとの狭間で

世間ではますますMacOSライクなWindows98やPentiumの進化バージョンが現れてきて、内容よりはクロック数のみがマシンの性能を表すかのような間違ったスピード競争が繰り広げられていた。Macも高クロック化していたが、PowerPCの進化版のG3が現れてきて、Pentiumをはるかに凌ぐ画像処理能力を発揮していた。ますます我がPM7600が非力なものに感じてきた。

さらに追い討ちをかけるようにMacOSがUNIXベースとなるMacOSXへとバージョンアップしていった。68系からPowerPCに移ったときのように、全く新たなOSのため従来のアプリケーションは使えないというのが最大の問題であった。おまけに初期はソフトが全くそろっておらず、その実力のほどがほとんどといっていいほど分からなかった。

さらに追い討ちは続く。このMacOSXはPM7600では動作不可能であることが判明したのである。それまではバージョンアップごとにOSを乗り換えていたのだが。しかし、愛着のある名機PM7600を手放すことは到底考えられず、ここはじっと我慢してMacOS8以降を使い続け、心中することを心に誓ったのである。

第11話 PowerMacintosh7600の大改造計画

日に日に非力さを増すPM7600。原因はCPUの処理能力と表示能力の限界であった。そこで重い腰を上げ、改造計画を実行に移すことにした。PM7600を購入した理由はその拡張性の高さにあった。それを活用する時がついに来たのだ。まずはじめに行なったのはCPUのアップグレード。PowerPC604-132MHzからG3の366MHzへ。大幅なアップである。ただ、アプリケーションの処理は速くなったが、何となく不満が残る感じがした。その他の部分で足を引っ張っていたからである。こうなると徹底的にやってやる!その後、思いきって下記のようにチューンアップを重ねた。

・CPUアップグレードカード
  MELCO PCI-G3-366MHzアクセラレータ(HG3-PM366LC)
・128MBメモリ増設 合計 240MBに
  8MB(基本)+8MB+16MB+16MB+32MB+32MB+128MB
・ビデオカード 8MB
  iXMICRO iX3D Ultimate Rez Dual 8MB Video Card
・ATA66 HDD増設カード
  UnionBros. UBH-AT6
・HDD増設(交換) 40GB
  IBM Desk Star IC35L040AVER07(ATA/100 7200rpm)
・USBインターフェースカード
  CENTURY PU2

上記の総額は約7万円である。比較的安価に収まったと思う。特に効いたのはビデオカードだろうか。表示速度が上がると目に見えて変化が体感できたからだ。残念ながらこれでもMacOSXは動作しないが、現時点で考えられる全ての施策をうった。快適に使える環境が整った。もう怖いものなしのはずである。

第12話 MacOS9への決別

改造作戦から1年(CPU交換からは約2年)。転機は意外に早く訪れてしまった。AppleがMacOS9対応マシンの販売を終了させるという情報が入ってきたのだ。改造計画で比較的快適な作業ができていたが、OS9が使えるマシンが無くなるというのは、さすがに一大事である。何しろアプリケーションから周辺機器にいたるまでOSX用で使用できるものは皆無だったからだ。今後も快適に使い続けるには・・・

思いはOS9が起動できる最後のマシンを手に入れることに変わった。市場にはOS9起動できる最後のモデルPowerMacG4(MDD)が出ようとしているところだった。しかし、この機種は問題が数多くあった。1つはOS9用のディスクがついていない。つまりこの機種用のOS9がインストールされているために、通常版のOS9はインストールできないのだ(付属のCDではインストールできるらしいが、OS9だけを入れることは不可能とのこと)。もう1つの難点は騒音の大きさだ。これらのことを考慮すると、OS9用のマシンとして最も完成されていたのは、1つ前のPowerMacG4(QuickSilver)だった。ちょうど在庫処分で値崩れしていたときだ。

決断は早かった。苦労して改造したPM7600の部品を売却して元手をつくり、実質10万円ほどでQuickSilverを購入した。これで当分は快適なOS9環境が保たれるはず。誰もがそう思っていた。しかし、この後、意外な方向に進んでいく。。。

OS9との決別。QuickSilverを手に入れ、OSX10.2をインストールしたあとは、もっぱらOSXでの使用になってしまったのだ。OSX用のソフトも増えていく。まったくOS9の出番がなくなってしまった。周辺機器もOSXで使用できるようにしたため、OS9は過去の遺産を楽しむだけのエミュレータのようになってしまったのである。Appleの術中にはまってしまったのか?はたまた時代の流れなのか?OS9との心中はウソだったのか?! こうして実質的にOS9との決別を余儀なくされたのである。

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