南紀熊野体験博
南紀熊野くろしおエキスプレス1999
日時:平成11年4月29日(祝)〜9月19日(日)
場所:那智勝浦シンボルパーク
協賛:(株)紀陽銀行、(株)島精機製作所、(株)チェーンストアオークワ、ノーリツ鋼機(株)
概要:3Dヘッドギア・モーションライド
ライド席:32席/車椅子席:2席
所要時間:30分
出展面積:900平方メートル
■南紀に松本零士キャラが登場
いよいよ開幕。南紀熊野体験博。このJapan EXPOは初のオープンエリア型ということで特定の場所を定めず、基本的にはパビリオン形式ではない。しかしそれではカッコがつかないので、和歌山県内2カ所にシンボルパークが設置されている。その2カ所は田辺新庄シンボルパークと那智勝浦シンボルパークだ。そのうち那智勝浦シンボルパークの方で、松本零士大先生のキャラクターを用いたパビリオンが登場した。さぞやオリジナルなキャラクターを製作したのだろうと思い、心を躍らせつつ開会式当日にさっそく行ってみることにした。
予想通りに人はそれほど多くなく「何かやってるのかなぁ」といった感じだった。まぁ、夏にならないと人の増えるところではないし・・・しかし、パビリオンをみて少し興奮する。真っ正面にメーテルと銀河鉄道999の絵が描かれているではないか!期待に反して既存のキャラクターではあったが、999が用いられていたことに喜びが隠せなかった。
待ち時間は45分ということだったが、まぁ焦ることはない。まず、案内のチラシが配られた。そこにはメーテルと鉄郎、そしてもう一人(ヴォータンだろうか?ニーベルングのOVAを見ていないので分からん)が描かれていた。
■豪華なナレーション、映像内容は・・・
そしていよいよ中にはいることに・・・中でのナレーションはなんとメーテル(池田昌子)!熊野の自然について語りかける様はまさに「来て良かった」という感じだった。山のゾーン、川のゾーンとメーテルの話を聞きながら進んでいく。「川は海のゆりかご」がメーテルから与えられたキーワード。そして最後の海のゾーンに来たときに案内役が鉄郎へとバトンタッチされた。その鉄郎に案内され、いよいよライドマシーンへと乗り込む。天井には999の模型がかかっており、海のゾーンといいながらもプラネタリウムのような小宇宙的な感覚の場所だった。
3Dヘッドギアを装着し映像が始まる。ヘッドギアには液晶画面がついておりそこに映像が写されるわけだが、所詮小さな液晶画面。迫力には欠けた。ライドマシンは大きく揺れ、ヘッドギアからは風が吹き出す。このコンセプトはまずまずだったのだが、なにしろ映像にストーリー性が全くなかった。基本的には「自然の素晴らしさを訴え、この自然を守っていくことが人類の義務」という筋ではあるが、最初に海につっこんだかと思えば、いつの間にか森が写っており、突然川の中だったり・・・何をみせたかったのか? 映像は10分弱で終了。何とも後味が悪い感じだった。
大先生はこれの製作に関わっていたのだろうか? もし関わっていたのなら、もう少し変わっていたような気がするのだが・・・
何か証拠となるグッズでも売っていないか探したが、最初にもらったチラシ以外は何もなかった。実家に近いから良かったが、遠くからこれを見に来る人がいれば、他のイベントで楽しんでもらいたいと思う。これはあくまでも「おまけ」と考えてもいいと私は思う。
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パビリオン外観 |
パビリオン壁画 |
メーテルによるナレーション |
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ライドマシーン |
天井から吊るされた999模型 |
シンボルパーク前の海岸 |
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